The Bell Curve: Intelligence and Class Structure in American Life (The Macat Library)
Christine Ma/著
1993年に出版されたハーンスタインとマレーの著作 "Bell Curve" は大きな議論を巻き起こしました。それは、アメリカの「白人と黒人の間に知能の差がある」ということを明らかにしたからです。
キング牧師が活躍していた公民権運動の時代は、差があるのは当然だ、と考えられていました。黒人は十分な教育を受けられなかったからです。
では、教育格差がなくなったら、知能の差が無くなったのか、というと、大きな差が残ってしまっているという科学的事実がある。それをどう解釈するか。(図は、前掲の橘玲の『もっと言ってはいけない』から)。
人種間に生来的な知能の差があるという説もあれば、見えない差別が残存していると考える人もいるわけです。
で、ハーンスタインとマレーの本を見てみたくて、Amazonで注文したのですが、「ペーパーバックで二千円を超えるなんて、たけぇよ」と思って、もっと安い本を(よく見ずに)注文したところ、ちょっと違う本でした。
これは、二人の書いた "Bell Curve" という本を元にその社会的影響などを論じた、別の人の本でした。やっちまった。また注文しなくちゃ。