大山遊座商店街まで行けば、まだ食べてないラーメン屋さんが何軒かある。だから食べに行きましょうということになりました。現地で商店街の中ほどにある「海人(うみんちゅ)のいえ」という沖縄そばの店を選びました。
この時点で午後6時15分。予約してある高速バスの発車時間が7時20分(新宿駅西口)ですから、それまで1時間余りあります。時間的には余裕でしょう。大山駅ではなく、板橋駅まで歩いて戻る余裕もあるかもしれない・・と考えていました。
店は自動販売機で食券を買う仕組み。沖縄そばに「じゅーしー」という炊き込みご飯を追加しました。お腹いっぱいになること間違いなしです。
沖縄の海を思わせるブルーグリーンのグラスに注がれたジャスミン茶。
一緒に食べに行ったMさん相手に「沖縄ではジャスミン茶をさんぴん茶と言うんですよ」などとつまらない蘊蓄を披露していたのですが、そのうち雲行きが怪しいことに気付きました。
客たちにそばが出されてくるのですが、それが一度に二杯ずつなのです。カウンターの奥の様子はよく分かりませんが、どうやらこの店では同時にそば2杯までしか調理できないみたい。数分おきに2杯ずつ客に提供されていきます。僕は先行する客を数え、自分の順番が回ってくるのは20~30分後だと計算しました。しかもデザートの菓子までついているのか。
それだけ待って、そばを食べ、食後のデザートを味わって、駅まで歩いて行って・・・これはバスに乗り遅れかねないね。
しかも、その後も続々客がやってきて店が満員になったというのに、スタッフの動作は「てきぱき」でもなければ「てんやわんや」でもなく、のんびりしたものです。むむむむ。これはどうしたことか。
ふと壁を見ると、
「沖縄の生活リズムは、東京と比べると、ゆっくりです」
などと書いてあるではありませんか。・・そ、そうか。僕らがあまりに「あくせく」し過ぎているのかも知れんな。もっとスローライフを楽しまなければ。これでは文句の良いようもない。とは言うものの、バスに乗り遅れて新宿駅西口でスローライフを送るのもいかがなものだろうか。
そばが出てきたのは二十数分後。素早くそばとじゅーしーを片付けると、まだ食べているMさんに「僕のぶんのデザートも食べて下さいね」と言い残して席を立ちました。大山駅の各停が7時ちょうど発。池袋の駅で乗り換え。新宿駅のコンコースを人にぶつかりながら駆け抜けて、バス停に着いたのが7時20分ぴったり。ぎりぎり発車に間に合いました。
その後バスの中で受け取ったメールによれば、Mさんはデザートの金時豆を一人前しか出してもらえなかったそうです。
教訓:沖縄そばを食べに行くときには時間に余裕を持って。
6/8 18:15, 18:18, 18:40