わが家の母はビョーキです
中村ユキ/著
母親が統合失調症になった人のマンガ。
統合失調に興味があって買った本ではありません。
統合失調の症状の一つとして、ギャンブルやアルコールの乱用に陥ることがあります。それを依存症と診断するのは間違い。実際このマンガでも「ギャンブル依存症」と書かれていますが、やめるときはあっさりやめてしまって、その後ギャンブルはぶり返していません。また酒に溺れる姿も出てきますが、これもやっぱりアルコール依存症ではありません。(でも依存症と診断される人は多い)。
こういう人をAAや断酒会、あるいはGAなどでケアするのは本質的に間違いで、統合失調のケアをすればギャンブルも酒も収まるもの。酒の問題があれば何でもAA、断酒会、という機械的判断の戒めとなる例です。
本自体は、コマ割りが大きく30分で読め、統合失調を理解する良い本だと思います。