人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ホーム(ieji.org) >

韓国旅行記(その16)
韓国旅行記(その16)_c0001491_1514566.jpg
訪問初日に仕事が終わってしまったのですが、念のためもう一日現場に滞在することにして、さらにその翌日に日本に帰るように飛行機を変更しました。これは電話一本で済んだのでとても簡単でした。

ところが、翌日の夕方「もう一日延ばしてくれ」と相手が言い出しました。こちらの了解なしに日程を変更されるのも腹が立つのですが、仕事だから仕方ありません。しかしさあ困った。チケットは一回しか変更が効かないタイプです。もう一回変更することができるのかどうか。ともかく夜8時までにホテルに帰ってきて航空会社に電話しないといけません。

あいにく昼から雨になり、タクシー乗り場は長蛇の列です。しかも傘を持ってないし。

あたふたしながら帰ってきて、なんとか8時直前にJALに電話したら、すんなりつながりました。「途中で電話が切れた場合にこちらからかけ直しますので、今お使いの携帯電話の番号をお知らせください」と言われました。まあそれはご親切に。しかし、借りている電話機なので番号が分かりません。

どうやったら番号を表示できるのか。いろいろ操作しているうちに、携帯を床に落としてしまいました。下はカーペットも敷いてないモーテルの硬い石の床です。衝撃で電話が切れてしまいました。再度かけ直しても、夜8時を過ぎたので「営業時間内におかけなおし下さい」という自動音声が応えるのみ。くっそー。

えーい、電話がレンタルなのが悪い。JALが8時までしか受付しないのが悪い。ホテルの床が硬いのが悪い・・・。こういう他罰思考に陥るのは「腹が減っているから」に違いない・・とりあえず晩御飯を食べて冷静になろう・・・と出かける準備をしていると、レセプションから内線がかかってきました。

「アナタノ ぱすぽーと ホテル イリグチ マエ オチテマシタ」
「シンセツナ ヒト トドケテ クレタ」

がいーん。あわてて帰ってきてたので、タクシーから降りてサイフを鞄に戻すときに、パスポートを落としたようです。幸い親切な人が拾ってくれたから良かったものの、なくしたら帰れないところでした。手元に戻ってきたパスポートは、雨でびちょびちょ、中のページまで泥だらけです。自分の落ち度を反省し、幸運に感謝したい・・とは思うものの、ぐちゃぐちゃのパスポートを見るととほほです。

サイドボードの上にパスポートを置いて、1ページずつティッシュで拭きました。ドライヤーで乾かしていくと、乾いたページの間から砂がざらざらと出てきました。散らばった砂をティッシュで拭き取ろうとしたのですが・・・、おかしい。変だぞ。このサイドボードどこまでもザラザラしている気がする。ひょっとして、全然掃除してないんじゃないか? 確かに、どこまでもザラザラが続いている。
日本だったら、どんな場末のラブホでもこんなことはないと思うんですが、ぶつぶつ。

気を取り直して食事に向かいました。外に出るとひどい雨が続いています。食事のできる店を探して歩く気分にはなれません。昨日連れて行ってもらった店に、今度は一人で行ってみることにしました。言葉は通じないけれど、「ロース1人前、冷麺、コーラ」ぐらい通じるでしょう。

・・・しかし、その考えが甘かった。

ロース、ダメダメ、と言われてしまいました。どうやら1人前がダメで、最低2人前頼まないといけないようです。確かにそういう焼き肉屋もありますわな。だが昨日食べた豚カルビの量を考えると、ロース2人前を一人で食うのは無理です。じゃあロースは諦めよう。「冷麺とコーラ」。ところがこれも首を振られてしまいました。

ええい、いったいどうしろというのだ?

それでも「ええええ、冷麺ないの?」と言ってみると、店のおばちゃんたちが話し合ったあげく、冷麺が出てきました。なんだ、ちゃんとあるじゃないか。それがこの写真です。
昨日豚カルビを頼んだら、調理バサミが一緒に出てきました。僕らが「なんだろうこのハサミ」と疑問に思っていると、店のおばちゃんがそのハサミで豚カルビをジョキジョキと切り分けてくれました。そして、今日も冷麺と一緒に調理バサミが出てきたのです。
ひょっとして、冷麺をハサミで切れというのか? 確かに硬くて長い冷麺は、箸では切れません。

ふと見ると、紙の切れっ端に値段が手書きで書いてあります。これがレシートなのか。昨日来たときはちゃんと印刷された注文票があったのに。ひょっとして、この冷麺は、正式なメニューにない隠れメニューか、まかない飯なのか。先ほどのおばちゃんたちのあきれ顔は、「まったく困った日本人だよ」ということだったのか。

まあいいや、ともかく冷麺はおいしい。値段は4,000ウォン(400円弱)、コーラ込み。

雨に濡れながらホテルに帰り、服を脱ぐときにメガネを落として壊してしまいました。弱り目に祟り目とはこのこと。

そんな感じでとほほな一日なのでした。

結論:韓国人て親切かも。

4/26 21:25
by kokoro-no-iede | 2010-05-14 15:16 | To get profit
<< 韓国旅行記(その17) 韓国旅行記(その15) >>