アルコホーリクス・アノニマス 回復の物語 ―英語版第4版より― Vol.1
AA日本ゼネラルサービス/発行
目次
発行にあたって
AAのパイオニアたち
AA第三の男
悪循環
時間があるうちに酒をやめた人たち
恐れへの恐れ
綱渡り
ほとんどすべてを失った人たち
逃げ回る男
最後のチャンス
ビッグブック英語版の後半に収録された42編の回復の物語のうち、6編を収録。
前回のパイロット版と重複するのは「第三の男」のみ。
今後何冊かに分けて42編全部が訳出される予定です。
ビッグブックの本文では、この回復の物語について、
「それぞれが自分の言葉、自分の見方で、いかに神との関係を打ち立てたかを述べている」(日本語版p.43)
「それぞれの語り手が、自分より偉大な力にどう取り組み、どう理解していったかをさまざまに書いている」(同p.73)
と書かれています。
宗教ではないAAでメンバーたちが神についてどう考え、どう感じているのか。AAが「私たちの成果」としてショーウィンドウに展示しているのは、どのような回復の物語なのか。
英語版ビッグブックの初版には(ドクター・ボブのものを除くと)28編の物語が載っていますが、そのまま第二版に受け継がれたのは1編のみです。3編は編集されて再録され、他の24編は除かれました。日本語版には現在12編の日本人の物語が掲載されていますが、そろそろドラスティックな編集が加えられるべき時期だと思います。
> キモの部分、いつか習得してみたい
無力を認めるのが一番難しいわけです。
> つまり期待しすぎてたんじゃ…。
何ごとも過剰な期待は不幸の始まりですね。
そして何ごとにも(上から目線で)「もう一度チャンスをあげる」ことも大事だと思うので、次の号に期待したいと思います。
> 経験を積んできます
誰かを助けるためには、自分は一段上にいないといけません。同じ泥沼で苦しんでいては引き上げられないのは当然で、仲間への手助けが「上から目線」になるのは当然のことなのです(だって上にいるんだもの)。相手が助からないのは、実は自分が一段上にいるつもりで、実はまだ同じ泥沼にいるせいだったりします。手助けより自分の回復が先とされる理由です。