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女の千年王国
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女の千年王国
バージニア・キッド/編
アーシュラ・K・ル=グイン他/著
小池美佐子/訳

お盆に実家に行ったとき、ついでに古い家屋にある僕の本棚(放置中)をのぞきに行きました。ネズミのフンでほとんどの本が汚れていて涙もの。大学時代の教科書、少女マンガの美装本などなど。コンピューター関係の本は古くて博物館なみ。PDP-11のアセンブラの本で何を勉強したんだろう(PASCALかな)。
エロ本がもう少し多かったような気がしますが、甥に抜かれたかも。返してほしいとは思わないけど、ちゃんと処分してね。

酒を飲みながら『ソフィーの世界』とか読んでいたんだ。全然憶えてないや。『ストップ!ひばりくん!!』の美装版3冊。それと売って金にしたい希少本数冊を回収。

全部人にあげたと思っていたサンリオSF文庫が一冊出てきました。バージニア・キッドが組んだアンソロジーで、後半ほとんどをル=グインの中編が占めている本です。これはル=グイン好きの人にあげよう、と思ったのですが、こう汚れがひどくては価値を見いだしてもらえるかどうか。

ファンタジーの世界では、女の役割は男に助けられる「お姫様」でした。ペーパーバックSFになっても「セックスの対象」という役割が加わっただけでした。このアンソロジーは、女流作家が書いた「当たり前の女性」が登場する短編を編んだものです。そんな当たり前の本を出すにもフェミニズムの背景が必要だった1970年代。

こんなふうに「それが書かれた時代背景」まで説明しないと読めないってんだから、SFというのは面倒くさい趣味です。


> 新しいメディアは使えると思います

おお、暁さん。いらっしゃいませ。ビッグブック第4版の序には、face-to-face であれ modem-to-modem であれ力と単純さを旨として心の言葉を話す、と書かれています。とはいえ、AA七十余年の歴史に対して、インターネットは二十年。子供の頃からネットがあるのが当たり前の世代が大人になったときに、本当の変化が起きると思います。
by kokoro-no-iede | 2008-08-26 01:21 | Bookplate
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