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台北旅行記(その40) - 戒酒無名會
台北旅行記(その40) - 戒酒無名會_c0001491_151131.jpg「戒酒無名會・AA meeting」と看板が下がった会議室へはいると、一組の夫婦(とおぼしき人々)が出迎えてくれました。

ほんのわずかですが日本語を理解してくれて、僕が日本から来たメンバーであることを分かってくれました。後から英語を理解する人たちが来るから、と教えてくれたので、僕は並べられた繁字体のビッグ・ブックや12&12をながめて過ごしたりしていました。

会議室の半分を区切って片方が台湾人のミーティング、もう一方がEnglish Speakersのミーティングになる手はずのようでしたが、英語人たちの集まりが悪かったようで、中国語のミーティングだけが開かれました。参加人数は十数人ぐらいでしたでしょうか。


戦前までに台湾に移住した漢民族(本省人)のうち、福建省出身の人たちをホーロー人(ホーは門がまえに虫・ローは南・びん南)といいます。広東省から移住してきた人たちは元来の広東人ではなく、遅れて広東に入った広東客家(ハッカ)人と言われる人たちでした。
いわゆる台湾語と呼ばれるのは人口の7割を占めるホーロー人たちの話すホーロー語のことです。もちろん客家人は客家語を話します。
戦後に台湾に入ってきた外省人たちは、北京語(マンダリン)を「国語」と定めて教育を行っって成功し、北京語が公用語として通用するようになりました。しかし、生活言語としてはホーロー語・客家語が使われています。交通機関のアナウンスでも、国語(北京語)・ホーロー語・ハッカ語・英語が流れています。
ホーロー語は中国語の方言と考えられがちですが、実際には「英語とフランス語以上に違う」のだそうです。台湾人は国語を話していても台湾語が混じるため、大陸の普通話(北京語)とはやはり隔たりがあるようです。
もちろん僕には、相手が何語で話しているか理解できるわけではありませんが、違う言語であることはなんとなくわかります。

台湾人たちのAAミーティングは国語で行われているようでした。
ホーロー語には統一した文字表記すらなく、家庭内で親から子に伝えられていくだけの言葉だといいます。AAミーティングは中国語のテキストを使っていたので、中国語(国語)でミーティングが行われているんだろうと想像した次第です。

台湾の戒酒無名會のページは こちら です。Windows 9x/Meをお使いの方は「繁字体中国語パッケージをインストールするか」聞かれると思うのでインストールしてください。見てみると(同じ漢字文化なので)なんとなく理解できるところがおもしろいと思います。


(4月30日19時撮影)
by kokoro-no-iede | 2005-07-25 01:06 | Alcoholics Anonymous
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