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アスペルガー症候群のすべてがわかる本
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アスペルガー症候群(高機能自閉症)のすべてがわかる本
佐々木正美/監修

最近専門家向けの難しい本はあまり読まず、わかりやすい本を読むように心がけています。
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アスペルガーの人がAAにやってきたと考えてみます(思考実験)。
依存症特有の人間性の問題だと思っていたものが、実は生来の障害によるものだったとしたら・・・。それを「性格上の欠点」として取り除くことはできません。アルコール乱用の後遺症と障害の特性を見分ける必要が出てくるのではないか、と思います。
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みんなで一緒に何かをすることが生来苦手な人がいるわけです。


> 「表層的にでていること」と「すごく内的の話」

言いたいことは何となくわかります。
様々な知見を統合して、目の前の問題の解決にあたる能力を与えてくれるもの。それは「経験」です。
例えば精神科医は、患者の病名を決めるのに、経験によって築いた「病像」と照らし合わせて判断していると言います。その病像は勉学で学んだものではなく、たくさんの患者を治療して得た「この病気はこういうもの」という言語化しにくいものなのだそうです。
つまり経験によって得た技量は、座学では他の人の頭に移せないということ。たくさんの失敗を重ねつつ、知識を実践していくしかないのでしょう。経験を得るには経験するしかないってことです。

以前にスポンサーシップについてスピーチしてくれと言われたときに、こんな話をしました。心臓外科医や脳外科医には天才と言われる人たちがいるけれど、その人たちも最初は初心者で、たくさん失敗をし患者を殺しつつ天才になったわけです。スポンサーシップも同じで、最初は救えたはずの人たちが沈んでしまうこともあるにしても、めげずに経験を積むしか良いスポンサーになる方法はないだろう、と。

経験を積んでいけば(=失敗を重ねていけば)、バラバラに得た知識が自分の中でちゃんと体系化されて、一つに統合されていくはず、と信じています。知識だけではやっぱりダメなのでしょう。
by kokoro-no-iede | 2010-01-12 20:32 | Bookplate
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